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用語2026年10月3日worktreeGitCLIオプション並行実行作業環境

--worktreeフラグって何をするもの?

ひとことで言うと「別の作業部屋を用意して始める」オプション

--worktree は、Claude Code を起動するときに付けるフラグ(コマンドの後ろに付ける追加指定)のひとつです。名前のとおり Git の「worktree(ワークツリー)」という仕組みを使って、今いる作業フォルダとは別の場所に作業用のコピーを作り、そこで作業を始めるためのものです。

いきなり「worktree」と言われてもピンと来ないと思うので、まずはそこから説明します。

Git の worktree を、料理台にたとえると

Git で開発していると、普通は一つのフォルダの中でブランチを切り替えながら作業します。これは、ひとつの調理台の上で、作りかけのカレーを一旦片付けてからサラダを作り始めるようなものです。切り替えるたびに今の状態を保存したり片付けたりする必要があって、ちょっと面倒ですよね。

Git の worktree は、同じ冷蔵庫(リポジトリ)を共有したまま、調理台だけもう一つ増やす仕組みです。カレーは1番の台に置いたまま、2番の台でサラダを作れる。どちらも同じ材料置き場を見ているので、食材を二重に買う必要はありません。

ブランチを切り替える普通のやり方

作業フォルダは1つ。別の作業をしたくなったら、今の状態を片付けてから切り替える。行ったり来たりが面倒。

worktree を使うやり方

作業フォルダを追加で作る。元のフォルダはそのまま触らずに、別の場所で並行して作業できる。

Claude Code で --worktree を付けると何がうれしいのか

Claude Code は、お願いしたことに対してファイルを実際に書き換えてくれます。便利な反面、「今自分が手で編集している途中のファイル」を AI にいじられると、どこまでが自分の変更でどこからが AI の変更か分からなくなることがあります。

--worktree を付けて起動すると、Claude Code は別の作業ツリー(=別フォルダ)で動きます。つまり自分の手元のフォルダはそのまま残しつつ、AI には隣の作業部屋で仕事をしてもらう形になります。結果が気に入らなければその作業部屋ごと捨てればいいだけなので、気軽に試せるのが一番のメリットです。

もうひとつ大きいのが「並行作業」です。Claude Code を複数立ち上げて、それぞれ別の worktree で別のタスクをやらせる、という使い方ができます。片方にリファクタリングを頼みつつ、もう片方にはバグ修正を頼む、といった具合です。同じフォルダで同時に2つ動かすとお互いのファイル編集が衝突してしまいますが、作業部屋が分かれていればぶつかりません。

使うときの流れ

Git リポジトリの中で
--worktree 付きで起動
別フォルダに作業ツリーが用意される
そこで Claude Code に作業してもらう
結果が良ければ取り込み、ダメなら捨てる

前提として、Git で管理されているプロジェクトであることが必要です。worktree は Git の機能なので、Git リポジトリでないフォルダでは意味をなしません。

初心者がつまずきやすいところ

最初に戸惑いやすいのは「あれ、自分のエディタで開いているファイルが更新されない」という点です。これは当たり前で、Claude Code は別のフォルダで作業しているからです。AI の成果物を見たいときは、そちらのフォルダを開く必要があります。

もうひとつ、作業ツリーを作りっぱなしにすると、ディスク上に使われていないフォルダが溜まっていきます。試した結果を取り込んだ(あるいは捨てた)あとは、不要になった worktree を片付ける習慣をつけておくと安心です。

まず覚えておきたいこと

難しく考えなくても、「AI に自分の作業場所を荒らされたくないときに付けるフラグ」とだけ理解しておけば十分です。慣れてきたら、複数タスクを同時に走らせる土台としても効いてきます。ひとつのブランチで黙々と作業している段階では必須ではないので、「そういうやり方もあるんだな」くらいで頭の隅に置いておくと、必要になったときにすぐ使えます。

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