/btw ってなに?
/btw は Claude Code で使えるスラッシュコマンドのひとつです。名前の由来は英語の "by the way"、日本語だと「ところで」「ついでに言うと」にあたる表現ですね。つまり、いま進めている作業を止めずに、そこに補足情報や気づいたことを付け足すためのコマンドです。
Claude Code を使っていると、AI が長めのタスクをもくもくと進めている場面によく遭遇します。ファイルを読んで、直して、テストを走らせて……という流れの途中で「あ、そういえばあのディレクトリは触らないでほしいんだった」と思い出すことがあるんですよね。そういうときに、話の流れを断ち切らずに一言添えるのが /btw の役割です。
身近な例え:料理中に「あ、辛いの苦手なんです」と伝える
友人にカレーを作ってもらっているとします。もう玉ねぎを炒め始めている段階で、あなたは辛いものが苦手だったことを思い出しました。ここで「一度全部やめて、最初から相談し直そう」とは言わないはずです。キッチンに顔を出して「ついでなんだけど、辛さは控えめでお願い」と伝えるだけで済みます。友人は手を止めずに、スパイスの量だけ調整してくれます。
/btw はこの「ついでなんだけど」の一言に近い感覚のものです。作業をリセットするのではなく、進行中の流れに情報を差し込むイメージで使います。
普通に指示を出す場合
「次はこれをやって」という新しい依頼として扱われやすく、話の主題が移りがちです。
/btw を使う場合
いまのタスクを主役のままにして、補足・注意点・前提を横から足す感覚で伝えられます。
どんなことを伝えるのに向いている?
向いているのは、それ自体が新しいタスクではない情報です。たとえば「このプロジェクトは Node 20 で動かしている」「テストは長いので全部は走らせなくていい」「あのフォルダは自動生成なので編集しないでほしい」といった類のもの。作業の方向を大きく変えるわけではないけれど、知らないままだと遠回りしてしまう情報ですね。
逆に「じゃあ次はログイン画面を作って」のような、はっきりした新しい依頼はわざわざ /btw に包む必要はありません。普通に指示すれば伝わります。
使い方のイメージ
スラッシュコマンドなので、入力欄の先頭に / を打ち、続けてコマンド名を入力します。
/btw このリポジトリの build ディレクトリは自動生成なので直接編集しないでください
Claude Code のスラッシュコマンドは / を打った時点で候補が一覧表示されるので、名前をうろ覚えでも /bt あたりまで打てば見つかります。最初は「コマンド名を全部覚えないと使えないのかな」と思いがちですが、そこは補完に頼って大丈夫です。
つまずきやすいところ
ひとつよくあるのが、/btw に長い仕様説明を丸ごと書いてしまうケースです。「ついでに」で伝えるものなので、一文か二文の短い補足に収めたほうが意図が伝わりやすくなります。がっちり守ってほしいルールなら、その場のメッセージではなくプロジェクトの設定ファイルに書いておくほうが確実です。会話の中で言ったことは、その会話の中でしか効きませんから。
もうひとつは、伝えるタイミングです。もう修正が終わってしまってから「そこは触らないでほしかった」と言っても手戻りになります。思い出した時点で早めに投げるのがコツです。
覚えておくと得な理由
AI に作業を任せていると、人間側の頭の中にしかない前提が意外とたくさん残っています。/btw は、その前提を思い出したタイミングで気軽に渡すための入り口です。「わざわざ言うほどじゃないかな」と飲み込んでしまった一言が、実は一番効く情報だったりします。気になったら投げる、くらいの軽さで付き合うのがちょうどいいコマンドです。
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