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用語2026年8月11日EDRセキュリティエンドポイントインシデント対応運用設計

EDRとは?端末を見張るセキュリティの仕組み

EDRは「端末の見張り役」

EDRは Endpoint Detection and Response の略で、日本語だと「エンドポイント(端末)における検知と対応」といった意味になります。エンドポイントというのは、ノートPCやデスクトップ、サーバーなど、人やシステムが実際に触っている末端の機器のことです。

ざっくり言うと、PCやサーバーの中で起きている出来事を記録し続けて、怪しい動きを見つけたら知らせたり止めたりする仕組みです。ウイルス対策ソフトの親戚みたいなものですが、狙っているところが少し違います。

よくある例え:入口の警備員と館内の防犯カメラ

オフィスビルの警備を思い浮かべてみてください。入口に立っている警備員は、ブラックリストに載っている人や不審物を持っている人を「入れない」のが仕事です。従来型のウイルス対策ソフトはこれに近くて、既に知られている悪いファイルのパターン(シグネチャ)と照らし合わせて、入ってくるところで弾きます。

ところが、正規の社員証を持って普通に入ってきた人が、深夜にサーバールームの扉を開けて回っていたらどうでしょう。入口の警備員はもう役に立ちません。ここで効いてくるのが、館内の防犯カメラと入退室ログです。誰がいつどの部屋に入り、何を持ち出したかが残っているので、「この動きはおかしい」と後から気づけるし、映像を追えば侵入経路もわかります。

EDRはこの防犯カメラ+ログの役割を、PCの中でやっているものだと考えるとイメージしやすいです。プロセスの起動、ファイルの作成や書き換え、通信先、レジストリの変更といった端末上の活動を継続的に記録し、その並び方が不審なら警告を出します。

従来のウイルス対策との違い

観点従来型のウイルス対策EDR
得意なこと既知のマルウェアをファイル単位で弾く端末上の一連の振る舞いから異常を見つける
判断の材料既知のパターンとの一致プロセスや通信などの活動ログ
侵入された後基本的に守備範囲外何が起きたか追跡し、対応につなげる

大事なのは、EDRは従来型の置き換えというより「侵入されることを前提にした後半の備え」という位置づけだという点です。入口を固める話と、入られた後に気づいて対処する話は、そもそも別のレイヤーなんですね。

「R」の部分、つまり対応が肝心

名前に Response が入っているのがEDRの特徴です。検知して終わりではなく、そこから何をするかまでが射程に入っています。

端末の活動を記録
怪しい振る舞いを検知
アラートを出す
調査・封じ込め

調査というのは、たとえば「このプロセスはどこから起動されたのか」「同じ挙動が他の端末でも起きていないか」をログをたどって確認する作業です。封じ込めは、該当の端末をネットワークから切り離したり、怪しいプロセスを止めたりといった動きになります。

導入すると何が変わるか

正直なところ、EDRを入れた直後にありがちなのは「アラートが思っていたより多い」という反応です。振る舞いで判断する仕組みなので、業務で普通に使っているツールが引っかかることもあります。だから、アラートを見て判断する人や運用のルールがセットで必要になります。ソフトを入れれば自動的に安全、という種類のものではありません。

逆に言えば、ログが残っていること自体が価値です。何かトラブルが起きたときに「いつ・どこから・何が起きたか」を語れるかどうかは、対応のスピードにも社内外への説明にも直結します。

覚えておきたいポイント

  • EDRは端末(エンドポイント)の活動を記録し、怪しい振る舞いを検知する仕組み
  • 既知のマルウェアを弾く従来型とは役割が違い、侵入後の検知と対応が主戦場
  • 検知だけでなく、調査・封じ込めまでを含めて考える
  • 導入後の運用(誰がアラートを見るか)まで設計しないと機能しない

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