Exploreは「まず調べる」段階のこと
Claude Codeまわりの話で出てくる Explore は、英語そのままで「探索する」という意味です。何か作業を頼むとき、いきなりコードを書かせるのではなく、最初にプロジェクトの中身を読ませて状況を把握させる段階のことを指します。
正直、最初のうちは「早くコードを書いてほしいのに、なんでファイルばかり読んでるんだろう」と思うことがあると思います。でも、この読む時間こそがあとで効いてきます。
引っ越し業者に例えると分かりやすい
引っ越しを頼んだとき、業者さんはいきなり荷物を運び始めません。まず家に上がって、部屋がいくつあるか、大きな家具はどれか、エレベーターは使えるか、といった下見をします。この下見がExploreです。
下見をせずに作業を始めたらどうなるか。トラックが小さすぎて往復するはめになったり、ピアノが階段を通らないことが当日わかったりします。AIにコードを書かせるときも同じで、既存のコードがどうなっているかを知らないまま書き始めると、すでにある関数と同じものをもう一度作ってしまったり、プロジェクトの書き方のルールを無視したコードが出てきたりします。
Exploreで何をしているのか
探索の中身は、ざっくり言えば「読むこと」です。ディレクトリの構成を見る、関係のありそうなファイルを開く、キーワードで検索して該当箇所を探す。人間のエンジニアが新しいプロジェクトに入ったとき最初にやることと、やっていることはほとんど変わりません。
- プロジェクト全体のフォルダ構成をつかむ
- 修正対象になりそうなファイルを実際に開いて読む
- 似た処理がすでに実装されていないか検索する
- 命名やコードの書き方の慣習を確認する
この段階では、まだファイルを書き換えません。あくまで情報を集めるだけ、というのがポイントです。
探索・計画・実装という流れ
Exploreは単独で語られるより、そのあとの段階とセットで語られることが多い言葉です。よく出てくるのは、探索してから計画を立て、そのうえで実装する、という並びです。
関係するコードを読んで現状を把握
何をどう変えるか方針を決める
方針に沿って実際に書く
人によっては、このあとにテストや動作確認の段階を足します。いずれにせよ共通しているのは、いちばん最初に読むフェーズを置いているという点です。
探索をさせるとどう変わるか
試しに、同じ依頼を「いきなり書かせた場合」と「先に読ませた場合」で比べてみると違いが分かります。
探索なしでいきなり実装
それらしいコードはすぐ出てくる。ただし既存の関数と重複したり、プロジェクトの書き方と噛み合わなかったりして、結局こちらが直すことになりがち。
先に探索させてから実装
最初の応答までは時間がかかる。そのかわり既存コードに馴染んだ変更になり、手直しが減ることが多い。
体感としては、複雑な変更ほど探索を挟んだ効果が大きいです。逆に「このファイルのtypoを直して」くらいの作業なら、わざわざ探索させる必要はありません。
自分の指示に取り入れるには
難しい設定は要りません。依頼文に一言足すだけでも変わります。
まず関係しそうなファイルを読んで、 現状どうなっているか説明してください。 実装はそのあとで指示します。
こう書くと、いきなりコードを書き始めるのを止められます。返ってきた説明を読んで、もし見当違いなファイルを見ていたら、その時点で「そこじゃなくてこっち」と軌道修正できる。これが地味に効きます。間違った理解のまま実装まで進まれると、あとから戻すのが面倒ですから。
つまずきやすいのは、探索の範囲を指定しないケースです。大きなプロジェクトで「全部読んで」と言うと、読む量が膨らんで時間もかかります。「認証まわりのコードを読んで」のように、どのあたりを見てほしいか添えておくと無駄が減ります。
覚えておきたいこと
Exploreは特別な機能名というより、「作業の前にコードベースを理解させる」という進め方を指す言葉として使われます。急がば回れ、という言葉がしっくりくる考え方です。
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