チャットメニューは「会話の途中で出せる操作の一覧」
Claude Codeはターミナルに向かって日本語で指示を書く道具です。基本は「このバグ直して」「テスト書いて」と話しかけるだけ。ただ、会話をしていると「今のモードを切り替えたい」「設定をちょっと見たい」といった、AIへのお願いではなく道具側の操作をしたくなる瞬間があります。そこで登場するのがチャットメニューです。
イメージとしては、カフェで店員さんと話している最中に、テーブルの上のメニュー表をひらく感じ。「おすすめ教えて」と会話するのとは別に、選べる項目が並んだ紙を見て指差す。あの「紙」に当たるのがチャットメニューです。
なぜ会話とは別に「メニュー」が必要なのか
正直、最初は「全部日本語で頼めばいいのに、なんでメニューがあるんだろう」と思う人が多いと思います。理由はシンプルで、お願いごとと操作は性質が違うからです。
会話で頼むこと
「この関数をリファクタして」のように、内容に幅があり、毎回言い方が変わるもの。AIが読んで解釈する必要があります。
メニューから選ぶこと
モードの切り替えや設定の確認のように、選択肢が決まっていて曖昧さがないもの。解釈の余地がないので、選ぶほうが速くて確実です。
決まった操作をわざわざ文章で書くと、書き間違えたり、AIが「これは指示なのか雑談なのか」と迷ったりします。選択肢として並べておけば、間違いようがありません。
使うときの流れ
大事なのは最後の「会話に戻る」の部分です。チャットメニューは、Claude Codeを終了させたり別の画面へ移動させたりするものではありません。今の会話をそのまま続けながら、その場で操作だけ挟むための仕組みです。
たとえば料理をしながら火加減のつまみを回すのに近い。鍋の前を離れる必要はなく、手元でひねって、そのまま調理を続ける。会話の文脈も、それまでにやりとりした内容も失われません。
初心者がつまずきやすいところ
ひとつめは、メニューで選んだ内容がAIへの指示だと勘違いすることです。メニューの操作は道具側の設定変更なので、選んだ瞬間にAIがコードを書き始めるわけではありません。「環境が変わっただけ」と考えて、その後に改めて日本語でお願いする、という順番になります。
ふたつめは、探し方を覚えていないと存在に気づけないこと。ターミナル上のツールはGUIのアプリと違って、画面の上のほうに「ファイル」「編集」といったメニューバーが常に見えているわけではありません。開こうとして初めて出てくるので、慣れるまでは「そういうものがある」と頭に入れておくだけでも効きます。
みっつめは、なんでもメニューで解決しようとすること。メニューに並ぶのは決まった操作だけです。「このディレクトリのファイルを整理して」みたいなお願いはメニューには載りません。そういうものは素直に文章で書くのが正解です。
覚え方
「AIに頼むことは文章で、道具をいじることはメニューで」。この線引きだけ持っておけば、迷ったときの判断がだいぶ楽になります。使い始めのうちは、うまくいかないときにひとまずメニューを開いて何が並んでいるか眺めてみるのもおすすめです。並んでいる項目そのものが「この道具では何が調整できるのか」の一覧になっているので、機能を知る手がかりになります。
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