プロンプトキャッシュって何?
Claude Codeを使っていると、毎回のやり取りでAIに送られている情報は、実は思っているよりずっと多いです。プロジェクトのルールを書いたファイル、これまでの会話履歴、読み込んだソースコード……こうしたものが「前置き」として毎回まとめて送られています。
プロンプトキャッシュは、この「毎回ほぼ同じ前置き」の部分をAI側に一時保存しておいて、次のリクエストでは再計算せずに使い回す仕組みです。同じ内容を何度も一から処理し直さなくて済むので、応答が速くなり、料金も安くなります。
喫茶店の常連みたいなもの
行きつけの喫茶店を想像してください。初回は「アイスコーヒーで、ミルクなし、砂糖なし、あと氷少なめで」と全部説明する必要があります。でも常連になれば「いつもの」で通じますよね。店員さんが注文内容を覚えていてくれるからです。
プロンプトキャッシュもこれに近くて、一度送った長い説明を覚えておいてもらうことで、2回目以降のやり取りが軽くなります。ただし喫茶店の店員さんと違って、この「記憶」には有効期限があります。しばらく行かないと忘れられて、また最初から説明し直しになります。
何が嬉しいのか
キャッシュがない場合
毎回、長い前置きを丸ごと処理し直す。その分だけ待ち時間が伸び、入力トークンの料金も毎回まるごとかかる。
キャッシュが効く場合
前置きの処理をスキップできる。最初の応答が返ってくるまでの時間が短くなり、キャッシュから読んだ分の費用は通常より安く扱われる。
Claude Codeではどう関係するか
Claude Codeは対話を重ねるツールなので、会話が長くなるほど「毎回送る前置き」が膨らみます。1回目の質問より10回目の質問のほうが、後ろに背負っている履歴は長い。ここでキャッシュが効くかどうかで、体感速度とコストがかなり変わります。
ありがたいことに、この仕組みを使うために特別なコマンドを打つ必要は基本的にありません。裏側で自動的に働いてくれるので、普通に使っていれば恩恵を受けられます。
キャッシュが効きにくくなるパターン
ただし、キャッシュは「前の部分が完全に同じ」であることが条件です。ここが直感に反しやすいところで、覚えておくと得をします。
- 前置きの先頭を書き換えた:プロジェクトのルールファイルを編集すると、それ以降のキャッシュは作り直しになります
- 時間を空けすぎた:キャッシュには保持期間があるので、しばらく放置してから再開すると効かなくなります
- 会話を新しく始めた:別のセッションを立ち上げれば、当然また一から積み直しです
逆に言えば、同じセッションで作業を続けているうちは効きやすい、ということです。「ちょっと席を外して、戻ってきたら最初の1回だけ妙に遅い」という体験には、こういう背景があります。
実感としてどう付き合うか
正直、初心者のうちはキャッシュを意識して操作を変える必要はほとんどありません。それより知っておいて役に立つのは、「長い会話が続いても思ったほど料金が跳ね上がらないのは、この仕組みのおかげ」という点です。
もう一つ、地味に効いてくるのが作業をこまめに中断しないという習慣。関連する作業をまとめて同じセッションで片付けたほうが、キャッシュが効いた状態を維持しやすくなります。逆に、方向性がまったく違う話を始めるときは、履歴を引きずるより新しく始めたほうがすっきりすることもあるので、そこはバランスです。
覚えておいてほしいのは一言、「AIは同じ前置きを二度読まされるのを嫌がる。だから覚えておく仕組みがある」。それだけ分かっていれば十分です。
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