/cd は「今どのフォルダで作業しているか」を変えるコマンド
Claude Code を使っていると、会話の途中で「あ、やっぱり別のプロジェクトのほうを触りたい」という場面が出てきます。そんなときに使うのが /cd です。Claude Code が作業の基準にしているフォルダ(カレントディレクトリ)を、会話を続けたまま別の場所に切り替えられます。
名前の由来はターミナルの cd コマンドそのものです。普段ターミナルで cd projects/myapp と打ってフォルダを移動するのと同じ感覚で、Claude Code の中では /cd projects/myapp と打つ、と覚えておけば大丈夫です。
どんなときに困るのか
イメージしやすいように例え話をします。あなたが図書館の司書さんに調べものを頼むとします。「3階の郷土資料コーナーで調べて」と最初に伝えておけば、司書さんはずっとその棚の前で作業してくれます。ところが途中で「やっぱり2階の技術書コーナーの本も見たい」となったとき、いちいち受付に戻って依頼書を書き直すのは面倒ですよね。
/cd は、その司書さんに「今から2階の技術書コーナーに移動して」と声をかけるようなものです。これまでの会話の流れ(何を調べていたか)は保ったまま、見る棚だけを変えられます。
Claude Code は、ファイルを読んだり書いたりコマンドを実行したりするときに「今いるフォルダ」を基準にします。だからフォルダがズレていると、「そんなファイルはありません」と言われたり、まったく別のプロジェクトのファイルを読んでしまったりします。/cd はその基準点を合わせ直すためのコマンドです。
基本的な使い方
Claude Code の入力欄で、スラッシュから始めて打ちます。
/cd ../another-project
パスの書き方はターミナルと同じ考え方です。
srcのように書けば、今いるフォルダの中のsrcへ..は一つ上のフォルダ/Users/you/dev/myappのようにルートから書くフルパス(絶対パス)も使える
慣れないうちは、絶対パスで書いてしまうのが確実です。相対パスは「今どこにいるか」が頭に入っていないと狙った場所に行けません。
Claude Code を一度終了して開き直すのとの違い
「別のプロジェクトを触りたいなら、Claude Code を終了してそのフォルダで起動し直せばいいのでは?」と思うかもしれません。それでも目的は達成できますが、違いがあります。
/cd で切り替える
会話の履歴を持ったまま移動できる。「さっき話した設計方針に合わせて、こっちのリポジトリも直して」といった続きの依頼がそのままできる。
終了して起動し直す
会話はリセットされる。前の文脈を引き継ぎたいときは、もう一度説明し直す必要がある。
複数のリポジトリにまたがって同じような修正をするとき、この「文脈を保ったまま移動できる」点がけっこうありがたいんです。
つまずきやすいポイント
一つ目は、スラッシュを忘れて cd ../foo と普通のメッセージとして送ってしまうケース。これは Claude Code へのコマンドではなく、ただのお願い文として扱われます。コマンドとして実行したいときは必ず先頭に / を付けてください。
二つ目は、パスのタイプミスやフォルダ名の大文字小文字。存在しない場所は指定できないので、うまくいかないときはまずパスが正しいかを確認します。
三つ目は、移動したあとに「どこにいるか」を自分が見失うこと。何度か /cd .. を繰り返したあとは、ファイルを扱う前に一度 Claude に現在地を確認してもらうと安全です。
覚え方
難しい機能ではありません。「作業する場所を変えたくなったら /cd」とだけ覚えておけば十分です。ターミナルの cd を知っている人なら、ほぼそのままの感覚で使えます。
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