キーを押したときに「起きること」の名前
キーバインドアクションという言葉、初めて見ると身構えてしまうかもしれませんが、分解するとそんなに難しい話ではありません。「キーバインド」はキーと動作の結びつけのこと、「アクション」はその結果として実際に実行される動作のことです。つまりキーバインドアクションとは、「このキーを押したら、この処理が走る」の“処理のほう”を指す言い方だと思ってください。
身近な例でいうと、テレビのリモコンがわかりやすいと思います。リモコンの「電源」ボタンと「音量+」ボタンは、押すという行為自体はまったく同じですよね。違うのは、押したあとにテレビが何をするか。電源を入れる、音量を上げる――この「何をするか」の部分がアクションです。そしてボタンとアクションの対応表こそがキーバインドです。
なぜわざわざ「アクション」と分けて呼ぶのか
正直、最初は「キーバインドでいいじゃん」と思う人も多いはずです。実際ふだんの会話では区別しなくても困りません。ただ、設定をいじる段になると、この区別がけっこう効いてきます。
というのも、キーとアクションは固定されたペアではないからです。同じ「行の削除」というアクションに、人によって違うキーを割り当てられる。逆に、同じキーでも状況によって別のアクションが走ることもあります。だからツール側は「アクションの一覧」をあらかじめ用意しておいて、ユーザーが「このアクションにはこのキー」と好きに結びつける、という作りになっていることが多いんです。
料理に例えるなら、アクションがレシピで、キーがそのレシピを呼び出すための短縮番号のようなもの。レシピそのものは変わらないけれど、何番で呼び出すかは自分で決められる、という感じです。
混同しやすいポイント
| 言葉 | 指しているもの | イメージ |
|---|---|---|
| キー / ショートカット | 押す側の操作 | リモコンのボタン |
| アクション | 実行される動作そのもの | 音量を上げる、電源を切る |
| キーバインド | その2つを結びつけた設定 | ボタンと機能の対応表 |
この3つをごちゃ混ぜにしたまま設定ドキュメントを読むと、「アクション名を指定しろ」と言われて何を書けばいいのかわからない、という詰まり方をしがちです。アクション名はたいてい、ツールがあらかじめ決めている識別子なので、自分で創作するのではなく一覧から探すもの、と覚えておくと迷いません。
キーを変えたくなったときの考え方
デフォルトのキー割り当てが指に合わない、というのはよくある話です。慣れた他のツールと違うキーだったり、キーボードの配列的に押しにくかったり。そういうとき手を入れるのは「アクションの中身」ではなく「どのキーに結びつけるか」のほうです。
ここを取り違えて「アクション自体を作り直さないといけないのでは」と構えてしまう人がいるのですが、ほとんどの場合そこまでする必要はありません。やりたいことに相当するアクションがすでに用意されていないかを先に探す。見つかったら、そこに自分の押しやすいキーを割り当てる。この順番で考えると、無駄な遠回りを減らせます。
覚えておきたいこと
キーバインドアクションは、ユーザーの操作とツールの機能をつなぐ接着剤みたいな存在です。普段は意識しなくていいけれど、カスタマイズしたくなった瞬間に「キーとアクションは別物」という理解があるかどうかで、設定作業のスムーズさがかなり変わってきます。
最初は一覧を眺めてもピンと来ないかもしれません。でも、自分がよく使う操作が何というアクション名なのか、2つ3つでも把握しておくと、設定ファイルを読む目線が一気に変わります。
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