/code-review はひとことで言うと「レビューして」のショートカット
Claude Code には、チャット欄で / から始まる短い命令を打つと、あらかじめ決められた仕事をしてくれる「スラッシュコマンド」という仕組みがあります。/code-review はその一つで、名前のとおりコードレビューをお願いするためのコマンドです。
普段なら「このファイルのコード、おかしいところないか見て。バグとか、命名が分かりにくいところとか、セキュリティ的に危ないところとか」と長々と書くところを、/code-review の一言で済ませられる、というイメージが一番近いと思います。
例えるなら「レビュー依頼のテンプレ」
会社で先輩にコードレビューを頼むとき、毎回ゼロから依頼文を書く人は少ないですよね。たいていは「観点はこれとこれ、対象はこのブランチ」みたいな定型フォーマットがあって、それを埋めて出すはずです。/code-review はまさにその定型フォーマットが最初から用意されている状態です。あなたはコマンドを打つだけで、中身の「どういう観点で見るか」という細かい指示文はコマンド側が持っていてくれます。
どう使うのか
使い方自体はとてもシンプルで、Claude Code の入力欄で次のように打つだけです。
/code-review
スラッシュを打った時点で候補の一覧が出るので、途中まで打って選ぶ形でも構いません。対象を絞りたいときは、コマンドの後ろに「どこを見てほしいか」を書き足すのが分かりやすいやり方です。
/code-review src/api/user.ts
そうすると Claude がコードを読み込み、気になった点を指摘してくれます。「ここで null チェックが抜けている」「この関数名だと何をするのか分からない」といった、人間のレビュアーがコメントするのと似た粒度の指摘が返ってくるイメージです。
普通に「レビューして」と頼むのと何が違う?
自分で文章を書く場合
毎回自分で観点を書く必要がある。書き忘れた観点は見てもらえないし、日によって指示の粒度がブレる。
/code-review を使う場合
決まった指示文が呼び出されるので、誰がいつ打っても同じ観点でレビューされる。入力も短くて済む。
要するに「毎回同じことを頼むなら、その頼み方ごと保存しておこう」という発想です。これはコードレビューに限らず、スラッシュコマンド全般に共通する考え方でもあります。
使うときに気をつけたいこと
最初に知っておいてほしいのは、返ってきた指摘をそのまま鵜呑みにしないほうがいいということ。AI のレビューは網羅的で速い反面、そのプロジェクト特有の事情までは分かりません。「ここは歴史的な経緯であえてこう書いている」という部分まで「直したほうがいい」と言われることは普通にあります。最終判断はあくまで人間側です。
もう一つ、レビュー対象が曖昧だと指摘も曖昧になりがちです。「プロジェクト全体を見て」だと表面的なコメントになりやすいので、変更したファイルや気になっている箇所を具体的に伝えたほうが、実用的な指摘が返ってきます。
こんな場面で役に立つ
- プルリクエストを出す前のセルフチェック。人に出す前に一回通しておくと、指摘の数が減る
- 自分が書き慣れていない言語やフレームワークのコードを書いたとき
- Claude 自身に書かせたコードを、改めて別の視点で見直したいとき
個人的には三つ目の使い方が地味に効きます。生成したてのコードは動いているように見えても穴があることが多いので、書かせたらレビューさせる、くらいのリズムで回すと安心感が違います。
覚えておくとよいこと
/code-review は魔法のコマンドではなく、「レビュー用の指示をまとめて呼び出すボタン」です。そう理解しておくと、思ったような指摘が出なかったときに「じゃあ観点を足して頼めばいいのか」と自然に次の手が打てます。まずは自分が今書いたコードに対して一度打ってみて、どんな粒度の指摘が返ってくるかを体感してみるのが手っ取り早いと思います。
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