/add-dir はどんなコマンド?
/add-dir は、Claude Code に「このフォルダも見ていいよ」と追加で教えてあげるためのコマンドです。チャット欄にスラッシュから始まるコマンドとして打ち込んで使います。
Claude Code は、起動したときにいたフォルダ(作業ディレクトリ)を基準に動きます。そこにあるファイルは読んだり書いたりできますが、その外にあるフォルダのファイルは基本的に触れません。/add-dir は、その「触れる範囲」を広げるためのものです。
例えるなら、鍵を渡す行為
引っ越しの手伝いに来てくれた友人を想像してください。玄関から入ってもらって「リビングの荷物をまとめておいて」と頼めば、リビングのものは自由に扱えます。でも、隣の部屋のドアが閉まっていれば、そこには勝手に入れません。
/add-dir は、その閉まっていたドアを「こっちの部屋も作業していいよ」と開けてあげる行為に近いものです。開けるまでは入らない、というのがポイントで、これはうっかり関係ないファイルをいじられないための安全装置でもあります。
どんなときに使う?
一番わかりやすいのは、関連する2つのフォルダをまたいで作業したいときです。
- フロントエンドとバックエンドが別々のフォルダに分かれていて、API の型定義を両方そろえたい
- 自分のプロジェクトと、参考にしたい別のプロジェクトを並べて見比べたい
- 共通ライブラリが親フォルダの別の場所にあり、そちらも同時に直したい
こういうとき、いちいち Claude Code を終了して別フォルダで起動し直す……というのは面倒です。/add-dir を使えば、会話の流れを保ったまま対象フォルダを増やせます。
使い方
チャット入力欄で、コマンドのあとに追加したいフォルダのパスを書きます。
/add-dir ../backend
相対パスでも絶対パスでも指定できます。追加したあとは、そのフォルダの中のファイルについても「このファイルを読んで」「ここを直して」と普通に頼めるようになります。
イメージとしての流れ
使うときに気をつけたいこと
便利な反面、追加したフォルダは Claude Code が読み書きの対象として扱えるようになります。関係ないフォルダをむやみに追加すると、意図しないファイルまで読まれたり、変更の候補に挙がったりする可能性があります。
特にホームディレクトリやルート直下のような広い範囲を追加すると、必要のない大量のファイルが対象に入ってしまいます。必要なフォルダだけを、必要なときに追加するのが基本の考え方です。
また、Claude Code を終了すればそのセッションでの追加はリセットされます。毎回同じフォルダを使うなら、次に起動したときにもう一度 /add-dir する必要があることは覚えておくとよいでしょう。
覚えておくとよい感覚
最初のうちは「なぜこのファイルが読めないんだろう」と戸惑うことがあります。Claude Code が意地悪をしているわけではなく、作業範囲をあえて限定することで事故を防いでいるだけです。その制限を明示的に緩めるためのスイッチが /add-dir だと理解しておくと、動きが腑に落ちやすくなります。
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