これは何をする機能?
Claude Codeでは、複数のセッション(それぞれ独立した作業窓)を同時に動かして、セッション同士でメッセージをやり取りできます。この「セッションをまたいだメッセージ」のことを、ここでは「クロスセッションメッセージ」と呼びます。
今回のアップデートで追加されたのは、crossSessionInboundとdialogExpiryという2つの設定です。ざっくり言うと、「権限確認をすべてスキップして自動実行しているセッション」に対してメッセージを送るときは、送りっぱなしにせず、いったん人間の承認を挟むようにする仕組みです。
なぜこの機能が必要なのか
Claude Codeには、パーミッションプロンプト(ファイル編集やコマンド実行の前に「これ実行していいですか?」と確認する仕組み)を全部スキップして、AIに好きに作業させる「権限バイパス」のような動かし方があります。これは作業スピードは上がりますが、その分「AIが何をしているか逐一確認していない」状態にもなります。
そこに別のセッションから勝手にメッセージが届いて、それがそのまま実行に反映されてしまうと、意図しない指示が紛れ込んでも気づけない、という危うさがあります。たとえて言えば、家の鍵を開けっぱなしにして留守にしているところに、誰かがこっそりメモを差し込んで家の中の物を動かせてしまうようなものです。
今回の変更は、この「鍵が開けっぱなしの部屋」に外から連絡が入ったときは、いったん受付で止めて、家主(あなた)が確認してから中に通すようにした、というイメージです。
設定の中身
| 設定名 | 役割 |
|---|---|
crossSessionInbound | 他のセッションから届くメッセージの扱い方を決める設定。権限バイパス中のセッション宛てのメッセージを保留して承認待ちにする |
dialogExpiry | 承認待ちの確認ダイアログがいつ期限切れになるかを決める設定 |
普通のセッションと権限バイパス中のセッションで挙動が変わる
通常の権限設定で動いているセッション
他のセッションから届いたメッセージは、これまで通り自動的に届きます(auto-deliver)。特に確認は挟まりません。
権限バイパスで動いているセッション
他のセッションから届いたメッセージは、いったん保留され、あなたが「受け取ってもよいか」を承認するまで待たされます。
どんな場面で意識すればいいか
複数のセッションを並行して走らせる使い方(たとえばエージェントチームのような構成)をしている人にとっては、地味だけれど重要な変更です。特に「このセッションはもう信用してノーチェックで回している」という状態のセッションほど、外部からの介入には無防備になりがちなので、そこに承認のワンクッションが入るのは安心材料になります。
逆に、権限バイパスを使っていない、普段通りの慎重な設定で動かしているセッションを使っている人には、今回の変更で挙動が変わることはほぼありません。
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